立ち向かってきたこと

先輩社員インタビュー

常識を超えた提案で、<br>数億円の新規案件を受注。
  • Interview

常識を超えた提案で、
数億円の新規案件を受注。

輸送機事業部 グループ長

to face 立ち向かっていること
  • 経営的視点をもつこと
  • チームのマネジメントとメンバーの育成

スカウトを受けたがNKCに残ることを選択した

豊田市の小学生は毎年のように自動車工場の見学に行く。誰もが自動車が好きになる。もちろん自分も自動車が大好きになったが、自分はあえて自動車メーカーを避けた。一つのメーカーの車に乗り続けるのは満足できそうになかったから。でも、やっぱり自動車関連がいい。就活の前のアルバイトも自動車工場に携わる業務。そこで、生産ラインのコンベアに興味を持った。車の生産を支える屋台骨。調べてみるとNKCは国内自動車メーカーにおけるコンベアのトップシェアを争っている。数社の内定を取り付けた上で、自動車メーカーに勤める父に聞くと「断然NKCがいい」と即答。それでNKCにいくことにした。配属は希望通りに輸送機事業部。営業として数々のクライアントを担当した。現在は大手総合エンジニアリングメーカーに出向中でもある。先方側からスカウトを受けたが、自分はNKCに残ることを選択した。育ててくれた上司に恩義を感じていたことと、NKCの社風が気に入っていたから。

事業規模2000万円から数十億円へ。

入社3年目、物流推進室という新しい部署が立ち上がった。当時、輸送事業部の顧客はほとんどが自動車メーカー。倉庫などの物流の案件の売上はわずか2000万円程度。ところが、室長はいきなり1年で数十億にしようという事業計画を立てた。当時のNKCの物流ロボットの単価では、とても目標には届かない。だったら自分たちが持ってない商材を売ろう。「自分の『やってみたい』を仕事にすればいい」。室長の了承を取り付けた。大型保管施設が多い業界として飲料メーカーに目をつけ、展示会で名刺交換をしてあった企業にアポをとった。訪問して話を聞いてみると、飲料水のケースを保管するための新しい建屋と保管庫をつくる計画があり、すでに数社と話を進めているとのことだった。今回の保管庫には行政から補助金が降りる。そのために来年3月までに竣工する必要があった。とても現実的ではないほどの厳しい納期。そこにチャンスがある。「当社も見積りに加えてください。絶対に納期をクリアするので、そうしたら発注してください」。啖呵を切った。

「その気合いが気に入った」。

やはり自社製品を使っていては到底間に合わない。発想の転換がいる。先輩エンジニアと2人で知恵を絞った。まずラックは他社に外注する。保管庫を動かす仕組みは海外から仕入れ、周辺設備との調整を自社で行う。建屋は間に合わないので、テント倉庫を建てることにした。まるで木下藤吉郎の墨俣一夜城だ。「これなら間に合います。これで進めさせてください」。先方の役員会議でプレゼンをした。「あんたらの気合が気に入った」。先方社長がポンと手付金を払ってくれて、数億円の受注がその場で決まった。聞けば他社は自社商材をもとに設計し、「納期の保証はできません」と言ってきていたらしい。さて、ここからが本当の勝負。現場に通い詰め、進行管理をしつつ、将来を見据えた提案もした。「2年後にはこういうことが起こるから、そのためにシステム更新が必要です。ランニングコストはこうなります」。最初は心配そうな顔をしていた工場長とも良好な関係が構築できた。3月、予定通り完成。先方からは高い評価をいただき、次の提案も始まっている。チームも年間目標を大幅に超えて達成した。2023年4月からは組織変更の上ロジスティクスグループのグループ長を任されている。

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