立ち向かってきたこと

先輩社員インタビュー

完成された機械は美しい。<br>いつか自分の手でつくってみせる。
  • Interview

完成された機械は美しい。
いつか自分の手でつくってみせる。

特機事業部 技術部 開発G

to face 立ち向かっていること
  • 機能と美しさを兼ね備えたオリジナル製品をつくること
  • メカに向き合うときのワクワクした気持ちをメンバーと共有すること

メカメカしい部品がブロック玩具に似ていた

機械設計がしたい。就活で考えていたのはそれくらい。中西金属工業との出会いは高専向けの合同企業説明会。学校からベアリング工場の見学に行ったことを思い出して、興味を持った。でも話を聞いているうちに惹かれたのは、特機事業部の製品。メカメカしい機構が「ブロック玩具に似ている」と思ったから。子供の頃からブロック玩具が好きで、機構部品を再現したシリーズにはまった。エンジン、トランスミッション、サスペンション、ステアリング。自動車の機構ならぜんぶつくった。「あ、ここ繋がらへんな、どうしよ?」。試行錯誤を重ねるたびに一手先、更に一手先が見えてくるようになる。「あ、いけそうやな」。その瞬間に喜びを感じる。「ここならあの感覚が味わえそう」、そう思って特機事業部を志望した。

機械が好き、それだけでいい。

特機事業部の開発案件はほぼ受注生産なので、お客様のご要望に沿って開発を進める。ただし、お客様から届く仕様書には、「大きさ、機能、強度」などのごく簡単な要件だけが書かれているケースが多い。答えがない。いや、無数にあるとも言える。そこが面白いところ。頭の中でイメージを膨らませていくと、どこかで閃きが生まれる。「ここの機構をこんなふうにして、ここが回転して、こっちにつながれば。よし、いけるな」。構造と部品が頭の中で三次元的にバラバラバラと、アニメーションのように広がる。ワクワクする。この感覚はまさにあのブロック玩具そのもの。先日後輩たちと、もう使わない金型を分解してみた。100キロ近くもある金型をみんなで引きずって、バラバラにした。数多くの部品が一部の隙もなく組み合わさっている。惚れ惚れした。ものづくりは感性の仕事だと思う。頭で理解するよりも、まずはこのワクワクする感覚を味わってほしい。心が躍れば気づきがあるはずだから。それはきっとこの仕事に一番大切な素養だと思う。なによりもものづくりが好きな人、機械そのものに興味がある人、そんな人たちと一緒に働きたい。

完成された機械は美しさを放っている。

世の中には「こんなものを人がつくったのか」と驚くような工業製品がたくさんある。完成されたメカは美しさを放っている。大好きな自動車のエンジンもその一つ。無駄が無く、計算し尽された、完成された機械だと思う。「すごい」よりも「美しい」。たくさんの機械を眺めているうちに、それが自分の基準になった。先日、あるクライアントさんの展示会に出展することになり、引き違い窓用のアシストハンドルに施錠機能をつけた製品を考案した。ポイントは鍵をどう入れ込むか。自分はよくある鎌(カマ)のような形の鍵は、外に飛び出してしまうところが好きじゃない。考えた末にハンドルの内部、外からは見えない部分で鍵が掛かる構造とした。少しだけ「美しい」に近づけた気がした。特機事業部はこれから面白いフェーズに入っていく。すでにいくつかの新分野への挑戦が始まっている。これまで誰もつくったことのない美しい機械をいつか自分の手で産み出してみたい。

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